このブログはTRPGでの出来事なんぞを、書こうとしてる ブログですよ。
冬吹雪。
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いきなり奇声を上げるのはやめぇ!?
2007-10-05-Fri  CATEGORY: SS
タイトルは一切関係有りません。

でもまぁ、いきなり背後で奇声を上げられるのはびっくりすると思うんだ。 そう思いませんか、中の人。

追記はぐだぐだSSです。

読んでやるぜコンチクショー、と言う方はどうぞ。
俺の故郷は大きな町から遠く離れた小さい小さい村だ。
 特にここが凄いだとか、そういった特色は何も無かったけれど、俺はあの村が好きだった。
 村の生計は殆ど自給自足な生活で、俺も子供の頃からずっと親と一緒に畑を耕して生活をしてた。
 毎日土いじりでたまに嫌になる事も有ったけど、それが一番平和で何も起きなくて良い。
 まぁ、何も無いって言うのは弊害があるかな。勿論、悪天候で畑が全然駄目な年もあったし、逆に豊作の年もあった。
 でも、これが俺の日常で、残念ながら冒険なんかには遥かに程遠い位置に居るはずだった。
 そう、あの日が来るまでは。



 村の外れの丘へと続く道を一人の少年が歩いていた。
 今まで土いじりでもしていたのか、服は土で汚れていて、額には汗が浮き出ている。
 月明かりが少年の銀の髪を照らし、やがて丘へと続く道は終りを告げ、彼の目的地へと辿り着いた。
 その丘には大きな岩があり、そこに居るであろう探し人を村に連れ戻すのが彼の目的だった。
 溜息を一つ吐いてのち、何事も無いように平静を装って探し人へと声をかける。
「レクス。こんな所に居たのか」
「働き終わった後はここで星空を見上げるのは日課だろう?ほら、レオもこいよ」
 声をかけられたレクスと呼ばれたレオと同年代であろう少年は岩の上に寝そべって星空を眺めていた。そしてそのままの状態で横を指で指し示す。
 レオと呼ばれた少年もまた、同じように寝そべろうとする。
「なぁ……レオ」
「ん?」
「お前は……この星空、どう思う?」
 突然の突拍子の無い質問にレオはしばし眼を瞬かせてぽかん、としていた。
 やがてその様子に気づいてか、レクスは星空から視線を外し、まっすぐにレオへと視線を向けた。
「なんだよ、真面目に聞いてるんだぜ?」
「いや、あまりにも突拍子の無い質問だったから、つい……けど、そうだな。俺には……とても綺麗に見えるけど……」
 レオの答えが不満だったのか、レクスはつまらなさそうにふーん、と返すだけだった。
 しばらく沈黙が続き、ただ星空を眺めていると、やがてレクスが口を開いた。
「昨日さ、此処にカティアを連れて来たんだ」
「へぇ、前々から彼女の事が気になってるって言ってたじゃないか。それで、どうだったんだ?」
 レクス、レオが住んでいる村は子供がほんの数える程にしか居なかった。
 男女合わせても指折り数えても右手左手で十分事足りる。その中でもカティアと言う少女は蒼い髪が印象的なとても可愛らしい少女だった。
 それに、性格も優しく、村の男達なんかはよく俺がもう少し若けりゃなぁ、と良く口を滑らせて奥さん達に制裁を喰らっている。
「……なぁ、レオ。俺に気を使う事なんてない。知ってるんだろ?」
 その言葉に、レオは苦笑し、バツが悪そうに言葉を返す。
「まぁ、ちょっとは……。あ、いや、でも本当にちょっとだけだぞ?」
 やっぱりか……とでも言いたそうにレクスは身体を丸めていじけモードに入ってしまった。こうなると中々手間が掛かってしまう。
「はぁ……。やっぱり……告白なんてするんじゃ無かったよ、俺……」 
 この言葉から解るとおり、彼は昨日、カティアをこの丘に呼んで一世一代の大勝負に出たらしい。
 まだ12の少年が一世一代などと笑える話だが、彼にとってはここ数年で一番度胸の居る行為だったのは間違いない。
 そして、その一世一代の告白も無残に花散ったのが村に知れ渡ったのはその1時間後。それこそ一大事が起きたかのように村にはあっという間にこの話は広がった。
 勿論、その話はレオにも当然聞き及んでいるわけで。
「……そんないじけるなよ。カティア以外にも可愛い女の子は……」
「この村の女の子にはもう全員告白した」
 何か順番が違うというのも失礼な気がするけど、何かが間違ってないか?レクス。
 見上げていた星空と月はいつの間にか出始めていた雲に覆われ、辺りはさらに暗くなった。
 この辺りはしょっちゅう来るので、多少明かりが無くても問題なく村までは帰れるが稀に狼が出没する時がある、油断は禁物だ。
「……帰ろう、お前の家の人も心配してた。それに、もう星空は見えないよ」
「そうだな、そうするか……」
 そう言ってよっ、と身体を起こし、立ち上がり、二人は帰路に着いた。
 今だ月は雲で覆われていて姿を見せず、二人は暗い夜道を歩いていた。
「なぁ……レオ……そういえばさー」
 他愛無い会話をして歩いて行く。それが何時もの二人の日常だった。
 けれど、今日はいつもは感じない嫌な予感がした。レオの五感が何かを訴えている様だった。
 早くそこから逃げろ、危ない。早く立ち去らないと後悔する事になる、と。
「レクス、今日は護身用の武器は持ってきてるか……?」
「あ、あぁ、一応持って来てるけど……?」 
 その言葉に多少安心感を覚えつつ、そっと腰に下げていた今まで一度も使った事がなかったショートソードに手を伸ばした。
「……それは良かった。」
 レオが眼前の何も無い様に見える闇をにらみつけた。
 丁度、雲が架かった月が姿を現し、辺りを少し明るく照らす。
 ──目の前には、1匹の狼が姿を現していた。



今日は運が悪い。
 今日は朝起きてみるともう既にお昼だったし、その昼からは朝の分の仕事をしなければならなかった。
 昼の仕事が終わってから、隣の家の住人から友人の話を聞いた。
 その話を聞いたのはもう既に日が落ちかけていた。朝早くに起きていれば友人を慰めてやり、夜に二人でこんな所でこんな事にはなっていなかったはずだった。
「……」
「……ウゥゥゥゥ……」
 目の前には狼が居た。不幸中の幸いとでも言えば良いのか、群れではなく、唸り声や、暗闇に光る瞳を見る限り狼は1匹だけだ。
 逃げに徹すれば運が良ければ逃げれるだろう。それに、村の中まで追って来るほど馬鹿じゃないというのも解っていた。
 けれど、今は一人じゃない。後ろには俺の友人が居る。
「お、おい、レオ。こ、こいつ……」 
 どうやらレクスは狼の存在に気圧されているらしい。
 当然といえば当然かも知れない。俺は大人達に混ざってたまに狩りに出たりするが、レクスの家は父親が参加している。
 俺自身は今はもう家には自分しか住んでいないため狩りに出る時が幾度かあり、狼に出会った出会ったことも数回ほどではあるが有った。
 全く、経験と言うのは何時役に立つか分かった物じゃない。
「レオ……?」
 数瞬、目の前に居る狼も、後ろに居る友人の事も忘れて考え事をしていたらしい。
「……レクス。村まで走って親父さん達を呼んできてくれるかな」 
 目の前の狼は、此方の意図でも察したのか。四肢を屈め、声低く唸っている。
「え、お前は?」 
「二人じゃ走ってもどちらかたぶん、追いつかれるよ。だったら、最初から逃げずに一人が足止めをして、応援を呼んできたほうが良いと思う」
 レクスは迷っている様だった。俺を心配してくれるのは嬉しい、けれど今は時間が惜しかった。
「走れ!レクス!」
「レオ……!」 
 後ろを振り向かず叫んだ。此方が前に出ると同時に狼は俺に突進してきた。
 それでいい、こっちに来い。お前からレクスを引き離して時間を稼ぐのが俺の役目だ。
「くそっ、レオ……!お前、後で怒ってやるからな、だから、絶対に踏ん張れよ!」
 そう言ってレクスは俺の横を駆ける。
「楽しみにしておくよ……っ……!」
 突進して来た狼の牙をショートソードでどうにか受け止める。
 しかし、まだ12歳の子供の力だ、受け止めている腕と剣はカタカタ震えるし、正直心臓なんてバクバクいってる。
 けれど、此処ではまだ死ねないと言う思いだけがあった。レクスに、帰って叱って貰うのだ。
「グルルルルル……!」
「その身体をどけ……ろっ!」
 このままじゃやがて力で押し切られる。
 そう思って狼の身体を思い切り蹴飛ばした、低い唸り声を上げて狼は少し吹き飛ぶがたかが蹴り。
 ダメージはさほど無いだろう。
「うぉぉぉぉぉぉ!!」
 やぶれかぶれで体勢を整えられる前にショートソードを前に出して突撃した。
 まともな剣の訓練なんてした事など無い。本当は恐怖で一杯の心を支えているのは、此処では死ねないと言う想いだけだった。
「グルゥァアアア!」
「まず……!」
 まずい、そう思ったときには遅かった。うまく狼は此方の攻撃を避け、俺の方に噛み付いていた。
「うわああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!」
 みっともなく叫んだ。痛い、シャレにならない痛みだ。
 たまにやる様な喧嘩なんかで感じるような痛みじゃない。その傷からは熱い血の奔流が流れ出てきている。
「く……っそ……離せぇぇぇぇぇ!」
 相手はまだ此方に噛み付いたままだ。幸い、剣を持っていたもち手の肩ではなく、逆側の肩に噛み付かれていた。
 そのまま剣を振り上げ狼の身体に何度も何度も剣をつきたてる。
 途中で肩の痛みで何度も意識が飛びそうになりそうだった。それでも俺は剣を相手の身体に突き立てた。 
「グゥルルル……」
 狼はそれでも尚、牙を立て続けた。
 いい加減血もだいぶ流れた、剣を持つ力もだんだん無くなって来た。
 それでも俺は、此処じゃ、死ねない。死んではいけないんだ、あいつが待ってる。
「いい加減、はな、せええええええええええ!!!!!!」
 これが最後の一撃だ、もう、腕に今の力を振り絞った最後の一撃。
 身体の内臓の位置なんか覚えてない、弱点なんかわからない。
 無意識だったのか、それとも、狙ったのか。剣が当ったのは、狼の瞳だった。
「キャヒン!?」
 今までの俺の抵抗が嘘だったかのように狼はこの一撃で俺の体から牙を離した。
 どうやら、今までの攻撃は大して通用していなかったらしい。
 噛み付かれた方の肩はだらんとして上がらない、これで終わっていないなら間違いなくこっちの負けだ。
「はぁ……はぁ……はぁ……」 
「グルルル……ルルル……」
 やがて、睨み合っていると狼はその場でドサ、と倒れ付した。
 俺も、どさり、と尻餅をついてその場で息を整える。身体が熱い、頭がまともに働かない。
「あぁ……剣を引き抜かないと……」 
 ゆっくりと立ち上がってのたのたと狼の下へと近寄って剣を引き抜く。
 嫌な音を立てて剣は狼からゆっくりと引き抜かれた。
「レクスは……無事……かな……」
 ふと周囲からパキ、と小枝か何かが折れる音が聞こえた。
 視界はぼやけている、おまけに辺りは夜で真っ暗闇だ。俺が確認できたのは暗い闇の中光る光点だった。
 そして、俺の視界は急にぐらりとゆらぎ、暗転した。それが自分自身が倒れたのだと言うことも理解出来ないまま、俺は意識を失った。
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