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2007-08-21-Tue  CATEGORY: SS
書きなぐりばんざい。
 此処に、1冊の本がある。
 其処には、異世界へと呼ばれた人物がその異世界の神と扱われた者と戦う物語が描かれている。
 そして、最後のページには、物語に登場した人物達が笑って集合している絵が描かれている。
 そう、この物語は幸せな終わりであった。
 しかし、次の物語は、どうなのだろうか。

 物語は終わっても、また新たなページは綴られる。
 そう、それとは別の新しい物語を描く1冊の本に。


 体は忘れてしまって居ても、心が覚えている。
 遠い遠い別世界、今ではもう存在しない世界で。
 其処で確かに僕は戦友達と肩を並べて、何かと戦ったんだ。
 黒煙が空へと立ち上り、沢山の死体が転がっている。
 その中で僕に似た誰かは何かを必死で叫んでいる。
 でも、その声は聞こえない、聞こえちゃいけない気がする。
 だって、それはもう僕には関係の無いはずの……。
「──また、守れなかった……」
 僕に似た誰かの言葉は、憤りと、哀しみを一緒に乗せた言葉を吐いていた。


「うぁ……嫌な夢見た……」
 最近、変な夢ばかりを見る。
 自分の意識ははっきりとしているのに、ただその夢はずっと一人の人物の行動、視点を延々と見せ続けるのだ。でも、殆どが哀しい物ばかりで悪夢と言っても良いと思う。
「っと!早く起きて薪を割らないと。また母さんに叱られる!」
 頭を叩き起こして体を一気に覚醒させる、二度寝するのも気持ちよくて良いのだけれど、そんな事をしたら母さんにどんな事を言われるのか分からない。

「急げ、急げ」
 どたばたと服を急いで着替える。
 もう、店の方はたぶん母さんと父さんが開けている筈だ。
 僕の家は冒険者の宿を経営している、なんでも母さんは昔、冒険者をやっていたらしい、その繋がりで父さんと出会って僕が生まれたんだそうだ。
「ごめん!寝坊した、今すぐ薪を割ってくるよ!」
 どたどたと階段を下りる、下には誰か居るはずだ。
「おー、今日も忙しいな、ファル坊。忙しすぎて髪の毛白くなったか?」
 下に降りると其処にはいつも店に見る男が居た、ゼリックというエールが大好きなおじさんだ。
「違いますよ、ゼリックさん。僕と父さんは生まれつきですって」
 そうなのだ、僕の髪の毛は生まれつき真っ白だったのだ、母さんの髪の毛は黒いのだけれど、僕は父さんとそっくりだ。
 別に嫌って訳じゃない、確かに少しは周りから見れば変かもしれないけれど、これが僕が父さんと母さんの子供だって事をちゃんと教えてくれるから。
「ハッハッハッ。いつもの冗談じゃよ、ほれほれ」
 朗らかに笑ってゼリックさんは僕の頭をがしがしと撫でる。
 ゼリックさんは冒険者として此処に来るのではなく、普段は食事やお酒なんかを飲みに来るこの宿の常連さんだ。
 僕を小さい頃から知っているらしく、自分の子供のように可愛がってくれる良い人だ。
「あー、止めて下さいって、もう僕15なんですから!」
「ふん、15じゃあまだまだガキだなぁ、せめてエールを飲んで酔わないようにしな。あぁ、それと薪割りなら旦那さんがもうやっとったぞ」
「え、本当ですか?起きるのが遅かったかなぁ」
 元々薪割りは僕の仕事だ、けれどたまに父さんの方が早く起きてその仕事を終わらせてしまう時がある。
 勿論、他の仕事はある、例えば……。
「なぁ、ファル坊。おれぁ朝飯がまだなんだが、何かこさえてくんねぇか?」
「ちゃんとファルストって呼んでくださいよ、もう。じゃあ、いつもので良いですね?」
「おうよ、話が判るねぇ、ファル坊は」
 そう、お客の注文を聞いて料理を作ったりする事だ。
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