このブログはTRPGでの出来事なんぞを、書こうとしてる ブログですよ。
冬吹雪。
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いつのまにか。
2007-08-03-Fri  CATEGORY: SS
書きなぐるだけ。

見ても面白くないですよ。

ずっと遠い昔の夢を見ていた。自分はまだ何も知らない子猫。
世間では、神に祝福された猫だ、などと騒いでいたらしいが。
当の我輩はそれを知る由もない。
ただ、幸せであった。 神殿の前に捨てられていた我輩を。
ゆっくりと、優しく抱きかかえてくれたその女性に、撫でて貰えるだけで幸せであった。
見た目は猫、しかし我輩には生まれた時からかどうかは解らないが、尻尾が2本生えていたらしい。
それが、我輩が背負った力。 灼熱宝剣。
何時だったか、懐かしい日々を思い出す。
その日々は確かに幸せで。 我輩はその幸せが無くなるのが怖くて戦った。
女性は神官であった。それ故に、何かが起きれば彼女は動かなくてはならない。 死んで欲しく無かった。 我輩のただの自己満足だ。
でもふと、後ろを振り向くと、いつの間にか。
我輩が必死で走って来たその道には、世間からの評価が纏わり付いていた。 神に愛された者。 人を守る為に生まれてきた者。
はたまた、英雄なんて呼ぶ奴も居た。
──馬鹿馬鹿しい。 そう思った。
ただの自己満足でしか動いていない我輩に、そのような栄誉は必要無い。 ただ、温もりが欲しかった。
生まれた時から、誰かに可愛がられた記憶なんて。
彼女にしかしてもらった記憶が無い。

そんな栄誉はいらない。 力も本当は欲しく無かった。
ただ、幸せが欲しい。 人に撫でられて、そこらで欠伸をする猫のように。 ただの猫として。
けれど、そんな願いは胸の奥にしまっておく。
運命だとか、宿命だとか。 そんな物を我輩は信じては居ない。
けれど、それでも……。 我輩にしか出来ない事が確かに存在する。
だから、幸せになるのはその後でも構わない、そう思った。

──時代ははるか遠い昔。
神々に祝福され、生まれて来た1匹の猫が居た。
その風貌は焔のように赤い毛並み。
尻尾は魔物を払う2本の剣の様だった。
けれど何時しかその猫は、人々の前から姿を消した。
殆どの人々は、その理由を知らない。
彼が戦った軌跡など知る由も無い。
それでも、誰かの心の中に残っている物が有るとするのならば。
彼の道は、無駄な物などでは無い。
灼熱宝剣と名づけられたその尾を一緒に。
私は、いつまでもその友人を覚えている。

──名も無き神官の手記より。
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コメント

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新たな物語が。
コメントりんく@携帯 | URL | 2007-08-03-Fri 16:01 [EDIT]
何かのストーリーをみるたびに「あ、これセッションネタに使えるなぁ」とか思っちゃう僕は もうダメですかorz

それはともかく
冬さんはストーリー構築が上手いですよね。読ませてもらうたびに、いつも羨ましく思ってしまうのですよー
その物語脳を僕にも少し分けて下さい(切実
コメントどうもですよー。
コメント冬摩 | URL | 2007-08-04-Sat 10:44 [EDIT]
いや、俺もそうですよ(笑
ストーリーを見るとセッションネタにしたくなるのはGMの性では。
そこまでいいストーリーか分かりませんけどね!

ストーリー構成がうまいというかなんというか。
褒められて悪い気は全然しないのであれなのですがぬ。
りんくさんもSS書きましょう(こっちょり
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